亀田 裕司
インタビュー時 BALLY’S Grill&Bar浜松町 バーテンダー
現 THE BALLY’S Grill&Bar丸の内 バーテンダー 亀田裕司
インタビュアー 植田雄斗
キッカケ|若いうちに新しいことやるのもいいなと思っていて、色々やってみたかった。
植田)何でちょっと緊張してるんですか。笑
亀田)緊張するでしょう。みんな結構良いこといっているから、どうしよう。良いこと言えなかったらどうしよう。笑
植田)あはは、大丈夫。亀さんウェイブズ何年目ですか?
亀田)2008年の1月1日に入社したので9年ですね。
植田)入社した経緯は?
亀田)ずっと前からウェイブズに来ようとしていたわけではなくて、バリーズ浜松町がオープンするタイミングで、そこの店長候補がいないってことで杉本さん(Whaves取締役)からお誘いを受けて。
植田)前の会社はどのくらいいたんですか?
亀田)アルバイトの時からだから19歳から27歳まで前の会社にいましたねぇ。バーやりながら中華のレストランで働いたり、期間限定のビアガーデンで働いたりしていて。銀座のバーでアルバイトしていた時の支配人が杉本さんでした。
植田)何で前の会社を辞めてウェイブズに入ろうと思ったんですか?
亀田)その時自分が27〜28歳で、まだ若かったし、他のところも見てみたいなと思って。歳をとってから行動するよりもパワーがあるときに新しいことやるのもいいなと思っていて、色々やってみたかったんです。
・・・前職では自分も若すぎたっていうのもあって、杉本さんと一緒に働くのが煙たくて、本当はすごく嫌いだったんですよ。正直言うと。笑
植田)すごい正直言っちゃうね笑。でもその杉本さんにウェイブズに誘われたんでしょ?
亀田)杉本さんが辞めた時に仕事に刺激をくれる上司がいなくなっていて、それを欲してたんですよね。
杉本さんの、マジで本気になれるところがすごいなってその時に改めて・・・。
植田)離れてみて気づいた杉本さんの大切さみたいな?
亀田)まあそうですね。
植田)恋人かよっ。実際ウェイブズ入ってどうでした?
亀田)新店舗だしベースもなかったので、新しいことを作っていくっていう楽しさがある反面、全然わからないことだらけで大変で、まあ今も発展途上の業態なのでまだちゃんとした形にはハマってないですけど、ハマらないからこそいろいろできる業態で楽しいなって思っています。
姿勢|どうせやるんだったら一位になりたい。言い訳するの格好悪いじゃないですか。
植田)今はなき伝説の特価商品、浜松町ハイボールを作ったのは亀田さんでしたね。
亀田)そうですね。お客様みんな、浜ハイ(浜松町ハイボール)片手につまみを楽しんでて。あれは何もないところから作り出したバリーズのスタイルそのものだったんじゃないかな。
植田)亀さんってずっとバーテンダーやってきているじゃないですか。途中、中華業態に異動になった時どんな心境だったんですか?
亀田)まじかよっていうのはありましたよね。笑
まあでも長く続けられた理由は、仲間がいたからって思いますね。
植田)いいこと言いますね笑。中華に行って学んだこととかあります?バーだけでは気づけなかったこととか。
亀田)中華業態って人が多いので、その大人数でお店を切り盛りして一つの目標にみんなが一緒にやって行くっていうのがいいなって。バーテンダーじゃなくても他の業態っていうのもいいなって思ってました。
植田)中華でいろいろやって、いい仲間がいて、バーじゃなくてもいいなと思っていたときに丸の内バリーズ立ち上げということで丸の内に異動になったじゃないですか。
その時はどう思いました?嬉しかった?
亀田)嬉しいというか、自分が求められているんだから、それには応えようっていうのはありました。あと、基本ものを作るっていうのがすごく好きなんだなぁと。バーテンダーに戻り、自分の好きな仕事を再確認できたなって思います。
植田)俺もよく一緒にお店で働くことありますけど、亀さんってウェイブズの中でも群を抜いてカウンター接客が上手いというか。亀さんと話にくるお客様ってすごく多いと思うんですけど、なんかコツとかってあるんですか?
亀田)コツっすか?笑
植田)実際、亀さんいないなら帰ろうかなみたいなお客様もいるから、すごいなと思うんですけど。
亀田)難しいな。・・そのお客様にとって自分が一番でありたいなとは思いますね。別に、調子に乗ってないですよ。
お客様がお店に行くのっていろんな理由があるんだと思うんです。料理、雰囲気、サービス、スタッフ・・・その中でも自分がここにいるって事に価値を感じてきてもらえるように持っていく意識はしていますね。得意不得意あるけど、一個の店やるならみんながそういう気持ちでやらないと。
お店に価値を感じてきてくれてる目の前のお客様のためには、何かしてあげたいという気持ちに自然となるじゃないですか。
植田)なるほどね。気持ちの相乗効果だよね。
またさらに。亀さんの人生の大きな分岐点、バリハイ(バリーズハイボール)コンペティション!浜松町ハイボールに代わる新しい特価商品をコンペで決定しました。社内コンペティションやるのってあの時が初じゃない?涙あり笑いありのコンペティションだったんですけど、結果は亀さんが一位でしたね。勝った時どうでしたか?
亀田)めちゃめちゃ嬉しかったです。結果出るまでは審査員の顔色見ながら、感触良さそう?いけるんじゃない?みたいな。
植田)あはは。あれって特価商品が決まったってだけじゃなくて、カクテルって言ったらやっぱり亀さんだね、ってみんなが納得したっていう一つの事例でした。結構気合入ってました?
亀田)入ってましたよ。どうせやるんだったら、やっぱり一位になりたいじゃないですか。中途半端にやって、ちゃんとやってなかったからなっていう言い訳も格好悪いじゃないですか。群を抜いて一番なってやるよみたいな。
植田)すごいっすね。今やバリーズの看板商品となりましたね。バリハイ。俺はそうゆうのはできないからな。笑
亀田)いやいや、植田さんにはそれに変わるようなものがありますからね。それがすごいですよね。
植田)褒め合いが始まりました。笑
亀田)あはは。
確信|1つの難関を乗り越えれば絶対に良いことがある。周りと、自分の選んだ道を信じて。
植田)約9年間やってきてるじゃないですか。ウェイブズの魅力って何だと思います?
亀田)どの業態にもスペシャリストがいて、中華業態には中華のスペシャリストがいて、スペインバルにもバルのスペシャリストがいて、社長の多代さんもスペシャリストで。魅力のある人がいるから、その人に近づきたい、その人みたいになりたいって思ってやっている人が多いって思いますね。
植田)今亀さんもいるんですか?そうゆう人?
亀田)やっぱり有名になりたいので。笑
斉藤さん(Whaves総料理長。鎌倉イチリンハナレ店主)とか魅力的だなって思いますね。
植田)亀さんの有名って、バーテンダーとして有名になりたいの?
亀田)バーテンダーとしてとかでは特になくて…面白いお店の面白い店員さん。笑
植田)あーそうゆうことね。名物店長的な?笑
亀田)そんな感じですね。
植田)亀さん、外部のカクテルコンペティションにも挑戦してましたよね?さらに今ではワインにも興味を持っちゃったみたいで。
亀田)そうですね。
植田)外部のコンペとかどんどん出て、みんなに背中見せて欲しいなっていうのはあるんです。なんか狙ってる賞とかあるんですか?
亀田)賞は特にないんですけど、本当にリアルガチで狙ってるのは、ソムリエです。
植田)カクテルじゃねえのかよ!笑
亀田)あはは。ソムリエは本当に狙ってるんです。カクテルは一旦置いといて。笑
植田)置いちゃったよ!笑
亀田)あはは。
やっぱりワインをやりたくて。かと言ってコテコテにやりたいとかじゃなく、気軽に行けるのが前提で、ワインもカクテルもいろいろ飲めて安い中でも本格的な提案もできるようなお店を作りたい。
植田)ちゃんとポイントを押さえてるプロフェッショナルになりたい、みたいな?
亀田)いやプロですよ。お店立ってる時点で、自分たちは常にプロです。
植田)なるほど。なんの仕事でも難しいところだろうけど、プロを意識して働いてる人ってきっと思った以上に少ないですよね。とりあえずやってるだけの人が多い。亀さんはウェイブズ筆頭で、プロ意識を持って働いている人。
亀田)本当に?まじっすか?笑
植田)喜んじゃったよ。笑
これからの人たちに伝えたいことありますか?
亀田)表があるから裏がある、影があるからこそ光が当たった時の心地よさがある。
光が当たると周りの視界が広がった時の感動を感じられる。途中でドロップアウトしたら暗い中で終わるけど、1つの難関を乗り越えれば絶対に良いことがある。
周りを信じて、自分の選んだ道を信じてほしいと思いますね。
植田)・・・いい話してますよ、亀さん笑
亀田)社長の多代さんを筆頭にみんなが同じ気持ちで働いてるっていうのを感じますね。ドロップアウトしそうな人がいると、みんな自分のことのように助けてくれるというか。人の繋がりがすごいなって思います。
植田)ちなみに結婚は?
亀田)来年くらいですかね…笑
植田)おお!載せちゃっていいですか?笑
亀田)まあいいですよ。笑
2017年は自分にとって特別な年にしようかなって思ってます。
インタビュアー 広報部 部長 植田 雄斗